河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2023.10.15

かまぼこの美味しさを極めるための魔法!

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★11mmの魔法★

〝かまぼこ〟の世界には、厚みと食感が美味しさを決めるという魔法が隠れています。

過去にはNHKの『ためしてガッテン!』でも取り上げられた11mmという厚みで蒲鉾を切ると美味しいという話。

これはただ単に蒲鉾を食べるということではなく、食べるなら美味しさをさらに求めて楽しく食べる!という秘訣なのかもしれません。

日本各地に広がるかまぼこ文化。

地域ごとに歴史と食文化が違います。

その中に蒲鉾の切り方や食べ方にも色々と違いがありますね。

全国的には板付きの蒲鉾が頭に思い浮かぶメジャーな形なのかもしれませんが富山県は違います!

富山県民のソウルフードとして、

赤巻かまぼこ!
昆布巻かまぼこ!

があります。

もしかすると今の若い世代の皆さんにとってはソウルフードではなくなっているかもしれませんが、富山の名産品であることは間違いありません。

県内の蒲鉾メーカーも富山県のソウルフードとして選んでいただけるように、その美味しさを競っていることは事実です。

さて、赤巻かまぼこ、昆布巻かまぼこにも11mmの魔法は当てはまります。

『ためしてガッテン!』で実験されたかまぼこ切りは7mmから15mmまでの厚さで試食を行った結果、11mmが一番の人気を博しました。

かまぼこは味だけでなく、食感が大切です。

バランスが美味しさの鍵なのです。

★足の秘密★

この食感の秘密、我々の蒲鉾業界では「足」と呼んでいます。

かまぼこの弾力、「足」はその原料や製造プロセスで決まります。

地方や会社、製品ごとに異なる価値観がありますが、美味しいかまぼこには間違いなく美味しい「足」があるもの。

それを河内屋でも大切にし、伝統を守りながら日々製造しています。

そのバランスを最高に引き出す切り方が11mmという厚さだと理解しています。

赤巻かまぼこや昆布巻かまぼこにも当てはまります!

そばやうどんに乗せる薄い切り方もよく見かけますが、あれは美味しさを求めるというよりは彩りです。

おつまみやおかずの一部として使うなら、11mm(要するに厚め)に切ることでその味わいを最大限に表すことができます。

かまぼこの美味しさを極めるために、ぜひ厚みにも注目してみてください。

厚く切ることで蒲鉾メーカーの味の違いも楽しめるかもしれませんよ。