2025.08.16
夕暮れの海、思いがけず現れた巨大な船影。
お盆の最中、8月15日の夕方に内灘港から沖を眺めていると、夕陽を背にひときわ大きなシルエットが現れました。
夏空と海の境界線を悠々と進む姿は、まるで絵のようで、思わずiPhoneで撮影しました。
後でWEBで調べてみると、この船は「ノルウェージャン・スピリット」という外国籍の大型クルーズ船らしい。
金沢港を17時に出港し、日本海を北東に向かって進んでいったとのこと。
特徴的な煙突とウォータースライダーのような構造物が、遠くからでもよく分かりました。
さらに調べてみると、この日は国内最大級の客船「飛鳥Ⅱ」も同じ金沢港に寄港していて、なんと二隻が同じ時間帯に出港した特別な日だったようです。
写真には一隻しか写っていませんが、それは航路の違いによるもの。
スピリットは外洋へ、飛鳥Ⅱは能登半島方面へと別々に進んでいったようです。
港を発つクルーズ船を見送る瞬間は、見ている側にとっても心を動かされますね。
遠ざかる船影に夕陽が重なり、旅立ちのロマンと同時に、港町に暮らす者ならではの感慨があります。
かつて北前船が往来していた時代から、船はこの地域の暮らしや文化と切り離せない存在でした。
巨大な船が水平線の向こうに消えていくのを眺めながら、ふと「いつか自分もあの甲板に立ち、海を渡る旅をしてみたい」と思いをはせました。(一体いつ行けるのやら…笑)
夕暮れのひととき、そんな夢を見せてくれるのもまた、港町の風景の魅力なのだと感じます。