2026.02.28
変わり続けるタイ、変わり続けなければならない私たち…

全蒲青の海外視察に、練心会のメンバーとして参加してきました。
行き先はタイ・バンコク。
タイへの訪問は前回ら3年ぶりで、自分としては4回目の訪問になります。
初めてバンコクを訪れた頃と比べると、街の姿は大きく変わりました。
高層ビルが増え、インフラが整い、人々の暮らしの変化、その発展してきた姿を、訪問のたびに目の当たりにしてきました。
成長し続けるタイの勢いを、この目でずっと見てきたからこそ、今回の視察は余計に感慨深いものがありましたね。
そして飛行機を降りた瞬間から、あの感覚が戻ってきました。
熱気、渋滞、クラクション、雑踏…「バンコクに来たな」と感じます、そう、あの独特の空気感。
今回の視察では、2か所の工場を見学させていただきました。
ひとつはシート状の魚肉加工品を製造する工場、もうひとつは生魚を原料に冷凍すり身を製造するすり身工場です。

かつてタイは、世界有数のすり身製造・輸出国でした。
ところが今や、その立場は逆転。
漁獲量の減少が深刻で、すり身を生産して輸出する国から、魚肉ねり製品を作る加工国に変わって来ています。
しかもその原料であるすり身は自国製品ではなく輸入に頼る国へと変わりつつあります。
魚がいない、獲れない…これには隣国との漁業の問題など政治的な要素も含みますが、いずれにしても自然を相手にする仕事の難しさは、日本もタイも変わりません。

一方で、練り製品の加工技術は目を見張るほど向上しています。
衛生管理、品質管理もしっかりしており、工場全体のレベルの高さは日本より全然上である部分もあります。
この時期に訪問したのは初めてでしたが、生魚の水揚げから冷凍すり身の完成まで、フル稼働している現場をしっかり見ることができたのは大きな収穫でした。
「もはやライバルだ」という感覚を、ひしひしと感じました。
技術で差がなくなってくれば、あとはどれだけ魅力的な商品を作れるのかという勝負になります。

タイ国内ではバーツ高、観光産業の落ち込み、人手不足、人件費の上昇と、さまざまな課題を抱えているようです。
魚が獲れないという根本的な問題は、特に痛い。
先が読みにくい中でも、知恵を絞って前に進んでいく…現地の皆さんの姿勢からも、多くを学んだ気がします。
我々河内屋も、立ち止まっている暇はありません。
良い商品を作り続けること、そのためにチャレンジと行動を続けること。
バンコクからそんな思いを胸に帰ってきました。
下の写真は久しぶりに見に行ったワット・アルン。
ライトアップされている風景が何とも幻想的。
バンコクに視察や仕事で来る機会は今後はそう無いと思うので、次回は完全プライベートで行きたいと思いますね。



