河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2026.03.27

食品包装フィルムに、静かな危機が迫っています…

  • twitter
  • LINEで送る

蒲鉾の製造工程で欠かせないもののひとつに、真空包装があります。

製品を真空袋に入れ、空気を抜き、熱シールで封印する。

そのあとボイル殺菌・冷却をして、はじめて安全で長持ちする蒲鉾が完成します。

皆さんが手にするあの「ぴったりとしたパッケージ」は、食品の安全を守るためにどうしても必要な工程なのです。

その真空袋の主原料が、ナフサ(粗製ガソリン)と呼ばれる石油化学原料です。

ナフサは原油を精製する過程で生まれ、エチレンやプロピレンといった基礎化学品に変換されます。

そこからポリエチレンやナイロンが作られ、食品用フィルムへと姿を変えます。

私たちが毎日当たり前のように使っている包材は、こんなに長いサプライチェーンの先にあるのです。

そのナフサの調達に、いま深刻な支障が出始めています。

原因はホルムズ海峡の緊張の高まり。

日本のナフサ調達は中東依存度が非常に高く、「国産」として流通している分も、もとをたどれば中東からの原油を国内精製したもの。

国内の大手化学メーカーがすでにエチレンの減産を始め、製品の値上げ通知も相次いでいます。

実際、河内屋でも仕入れ先から連絡が来ています。

「製品の供給が不安定になる可能性がある」
「大幅な値上げが避けられない」

そんな内容です。

コロナ禍のマスク不足とは次元が違う話で、食品製造の根幹を支える素材が揺らいでいる。

正直、かなり深刻に受け止めています。

会社を取り巻く外部環境による経営への悪影響は過去にも色々とありました。

直近ではコロナ禍…思い出したくもない最悪の状況が続きました。

今回もその時に似た危機感をじわじわと感じていますが、我々の思うようには行かない世界規模の話なので何とも心配だけしている状況。

しかしながら在庫の確保、代替素材の検討(ほぼ無理ですが)、仕入れ先との情報共有…できることを一つひとつ積み上げて行くしかありません。

1947年の創業以来、河内屋は様々な危機を乗り越えてきました。

オイルショックも、リーマンショックも、コロナも。

そのたびに踏ん張ってきた会社です。

今回も、必ず乗り切りたいと思います。

皆さんにお届けする蒲鉾の品質と供給を守るために、全力で取り組んでいきます。

また値上げ等のお願いもするかもしれませんが、引き続き河内屋への応援をよろしくお願いいたします。