河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2022.08.18

蒲鉾屋にとっては冬の時代到来!

  • twitter
  • LINEで送る

本日の日経にまた大きく原料高の話題が!と思いましたが、最後まで読むと原料高の話が中心ではありませんでした。

詳しい記事内容はこちらにアップしてあります⇒クリック

かまぼこの原料であるスケソウダラは、資源管理が厳格にされており、世の中SDGsと叫ばれる以前から持続可能な漁で管理されて来た経緯があります。

そういう意味でスケソウダラは自然環境、資源環境に徹底的に配慮された魚であると言えます。

しかも低カロリーで良質な高タンパク質を摂取出来る健康食品素材!

この優れた白身魚の価値を海外の人たちが気付き始めたというところから色々と原料事情が変わって来ました。

そしてそれは日本人が知らない間にその環境はどんどん進んで来て、それを日本人の皆さんだけが知らず、スケソウダラを原料に使っている蒲鉾屋などが、その問題をずっと抱えながらも頑張って製造して来たという現実があります。

記事では、カニ風味かまぼこ、鰻風味かまぼこ、ホタテ風味かまぼこなどが新たな練り製品として、自然環境や海洋環境に負荷をかけない新たな製品として注目されている旨が書かれています。

しかしどうでしょうか?

ここまでスケソウダラの価格が上がって来ると、そういった製品もコストの面で上がって来ます。

タイミングによっては本物より高くなる時期も出て来る。

欧米ではそれが通じても、日本のマーケットではそれが通じるとは思えないですね。

地元スーパーの練り製品コーナーを見る限りは、持続可能や健康志向、そして品質が優先されているとは全く感じません。

チラシも含めて売場は「安さ」優先という感じがします。

そういう意味で、スケソウダラの価格アップは非常に厳しい現実です。

記事では前段にさらっと、前年同月比で2割高。

2020年比だと3割高と書いてあります。

これはメーカーにとっては本当に死活問題であり、蒲鉾屋にとっては冬の時代が到来したという感じですね。