河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2026.10.13

連休の御礼と、海の異変とエルニーニョ!水産資源がおかしい!

  • twitter
  • LINEで送る

3連休が終わりました。
今回の連休は天候にも恵まれ、どこも大変な賑わいでしたね。

河内屋も直営店を中心に、本当に忙しくさせていただきました。ご来店いただいた皆さま、ありがとうございました。
中でも棒Sは、今の時代に合った商品なのでしょうか、本当に多くの方にご支持をいただいています。感謝しかありません。

一方で、私は最近こんな記事にいつも目を奪われます。

10日の日経新聞の記事です。
気象庁によると、南米ペルー沖のエルニーニョ監視海域で、9月の海面水温が基準値より4.0度も高く、1949年の統計開始以来の最高になったそうです。これまでの最大は1997年12月の3.6度でした。
基準値より2度以上高いと「スーパーエルニーニョ」とも呼ばれるそうですが、それを大きく上回っています。しかも、冬にかけてピークを迎える見込みだとか…。

日本各地、そして世界の各地で、獲れるはずの水産資源が獲れていない、あるいは減少傾向にある。
以前から言われてきたことですが、この数年は本当に如実に感じます。

蒲鉾屋なので、どうしてもスケソウダラ、グチ、イトヨリ、ミナミダラといった原料魚に目が行きます。でも、これは水産資源全体の話です。
例えば河内屋ではイカゲソも大量に使っていますが、手に入りづらいうえに、とにかく高過ぎ!
イカが獲れなければ、ゲソだって出てきません。イカが獲れないのは日本も世界も一緒です。そういえば今年の富山湾のアオリイカも、何だか少ない感じがします。これは釣り人としての実感です。(アオリイカの話はまた別の記事で)
正直、イカゲソの入った商品はやめようかとも考えているところです。
とにかく、水産資源の状況がおかしいんです。

原因は一つではなく、本当に多岐に渡ります。
このブログでも、これまでかなり情報発信してきたつもりです。

その中で今、特に気になっているのがエルニーニョ現象。
ペルー沖のカタクチイワシ(アンチョベータ)の漁が、今年は最悪の状況です。漁獲枠そのものが前年より大きく減らされました。そのうえ海水温の上昇で漁は中断を繰り返し、枠の4分の1ほどしか獲れないまま漁期が打ち切られています。

このカタクチイワシは主に魚粉になる魚です。ペルーは世界の魚粉生産の約2割を担っていて、不漁はそのまま魚粉の高騰につながります。
何度も書いてきましたが、魚粉が高くなると、東南アジアでは本来すり身に行くはずの魚が魚粉に回されてしまいます。その結果、すり身の製造や価格にかなりの影響が出るんです。

正直言って、昔は魚粉(ミール)のことなんて意識したことも考えたこともなかった…。
養殖魚のエサだろうぐらいにしか考えてませんでした。

地球の裏側の海の異変が、回り回って蒲鉾業界に。それも単なる影響ではなく、危機的な影響を及ぼすなんて…。

そんな状況ではありますが、原料を大切に、無駄なく使い、付加価値を付けて美味しい商品に仕上げる。
それを皆さんにお届けできるよう、頑張っていきます!