2026.09.14
名機DC-3を調べていたら、全部つながった話(※シアトル番外編つき)!

最近、海に出るとほぼ毎回、ある飛行機を目撃します。
きっかけは音でした。今どきのジェット機とは明らかに違う、独特のプロペラ音。そして微妙に低い高度。「なんだろう?」とついつい目が行ってしまいます。しかも、そのフォルムがなんとも言えず古めかしい。何となく昔の戦争映画に出てくるような、そんな光景。
気になって仕方がないので、iPhoneで毎回撮影しました。それがこの写真です。
そして気になることはネットで調べる!
正体は「ダグラスDC-3」という双発プロペラ機でした。初飛行はなんと1935年(昭和10年)。全世界で1万6千機以上が造られ、現在も飛べる機体は世界に約150機ほどしか残っていない、航空史に残る名機だそうです。今の旅客機の原型を作った革命的な飛行機、とも言われているとか。日本でも戦前から戦後にかけて活躍していたと知って、これは驚きました。
さらに調べてみると、富山湾を飛んでいるこの機体、イギリスの会社が所有するもので、新潟県周辺の石油や天然ガスの調査のために飛来し、この1ヶ月ほど富山空港を拠点にしているそうなんです。なるほど、こんな古い機体で何を調べているんだろう?とずっと不思議だったのですが、地下資源の空からの探査だったんですね。合点がいきました。
それにしても、機齢81年です。人間で言えば大先輩どころの話ではありません。それでも現役バリバリで、しっかり仕事をこなしている。これはひとえに、日々のメンテナンスがきちんと行き届いているからに他なりません。
古いメカでも、手をかけて丁寧に手入れをすれば、今も立派に現役でいられる。考えてみれば、河内屋の創業も1947年(昭和22年)。まさにDC-3が空を飛び回っていた時代です。長く受け継がれてきたものを、きちんと守り、手を入れながら次へつないでいく。飛行機も蒲鉾づくりも、根っこは同じなのかもしれないな、と富山湾の空を見上げながら思った次第です。
また海に出たら、あの音を探してしまいそうです(笑)。


【追記/アラスカ、ダッチハーバー番外編のさらに番外編のシアトル番外編】
〜番外編・やっぱり全てが繋がっている?(笑)〜
ここまで書いてきて、ふと気づきました。このDC-3を造ったのは、アメリカのダグラス社。数々の合併を経て、今ではあのボーイングに吸収され、その一部になっている会社です。そして私、先月ダッチハーバー、アンカレッジの後、シアトルを訪れた際に、そのボーイングの工場見学に行ってきたばかりなんです。
世界一大きな工場とも言われるあの工場、いつか一度見てみたいとかねてから思っていたので、この機会にと足を運んできました。
とにかく噂通りの規模で、あまりのスケールに圧倒されっぱなし!
建物の中に街がひとつ入ってしまいそうな、そんな空間でした!
ちなみにこの工場見学ツアー、スマホの持ち込みが一切禁止という厳重なセキュリティ。というわけで、あれだけDC-3を毎回撮っていた私ですが、肝心のボーイング工場内の写真は一枚もありません(笑)。この目にしっかり焼き付けてきましたので、あしからず!
最新鋭の旅客機が組み上がっていく現場を見てきた直後に、その源流にあたる名機が富山湾の上を飛んでいる。古いものと新しいもの、その両方に出会えたというのは、なんだか勝手にご縁を感じてしまいます。




