河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2026.10.20

業界のプロを前に東日本ブロック会議で「アラスカ研修視察報告」をしてきました!

  • twitter
  • LINEで送る

前回のブログで書いた座談会の後、同じ日に日本かまぼこ協会の東日本ブロック会議が都内で開かれました。会員約50名が出席する中、私は「アラスカ研修視察報告」と題して、この夏のダッチハーバー視察について報告させていただきました。上の写真はけっしてアラスカの自然の話をしているわけではありません(笑)

しかし正直に言います。緊張しました。

会場にいるのは、毎日すり身と向き合っている業界のプロの皆さんです。その前で何を話せばいいのか、ずいぶん考えました。結局、私にできるのは、ダッチハーバーをこの目で見てきた感想を率直にお伝えすることだけです。

ユニシー社の陸上工場、母船であるエクセレンス号、アリエスカの陸上工場、工船のオーシャン・ローバーとノーザン・ジェーガー。AIなども活用しながら、鮮度を保ったまま効率よく生産する最新鋭の管理体制。アラスカ州の最低賃金は時給14ドル、残業では18〜19ドル。それだけの人件費をかけて、あの最果ての地ですり身が作られていること。そして、日本だけが歴史的な経緯から円建てで取引をしていて、近年の円安で調達コストが大きく跳ね上がっていること。

最後に、普段何気なく使っているすり身は、当たり前に手に入るものではなく、限られた海の資源と現地の人たちの情熱を経て届く貴重な原料であること。その原料にさらに価値を加え、適正な価格で自信を持ってお客様に届けることが私たちの使命だと話しました。

終わってから、色々な方から「良い内容だった」と声をかけていただきました。緊張した分、本当に嬉しかったですね。

この日は、松田産業さんからベトナムのパンガシウスすり身についてのプレゼンもありました。パンガシウスという魚の存在は数年前から知っていましたが、まさかここまで進化を遂げているとは思いませんでした。松田産業さんがベトナムのビンホアン社と組み、日本の大学なども交えて5年をかけて開発してきたそうです。病気になりにくく、基本的に薬品を使わずに育てられ、成長も早い。ビンホアン社は自社で養殖管理まで行っていて、ベトナムのパンガシウス輸出の約3割を占めているとのこと。最近の原料動向の中で、パンガシウスがかなりの熱気と注目を浴びていることが、改めてよく理解できました。

会議の後は懇親会。各地の皆さんとざっくばらんに情報交換・情報共有ができる、貴重な時間となりました。普段なかなか顔を合わせることのない同業の方々と話せるのは、こういう場ならではです。

すり身の高騰と供給不足、資材やエネルギーのコスト上昇、人件費。蒲鉾業界にとって、今が最大のピンチであり、重大な局面であることは間違いありません。それでも、色々と知恵を絞って頑張っていきたい。そう思わせてくれた一日でした。

まずは、今年の繁忙期をしっかり乗り切ります!